川沿いにカゼクサの小径ができました
8月5日にセイバンモロコシに負けずにカゼクサが残っていたことを報告しました。そのとき、草刈りの終わった川沿いの通り道にカゼクサの株が残っている様子を記しました。それから1か月ばかり経って、同じ場所に行ってみると、カゼクサの穂がしっかり出揃っていました。
大量の穂をなびかせていたセイバンモロコシは、そのときすでに刈り取られた後でしたので、カゼクサの株だけが通り道の端に残っていたのでした。それがすっかり大きくなってカゼクサの小径ができていました。そこを通ると柔らかい穂が気持ちよく身体に触れてきます。
今の時期にはセイバンモロコシは一層丈が伸び、茎も太くなって威圧感を増していますが、すでに刈られてしまったり、台風でなぎ倒されてしまったりして、あまり残っていません。
さて、当時草刈りをしたところを眺めてみますと、一面に丈の揃った若草が茂っています。稲穂の出る前の田圃を思わせる、イネ科の植物です。おそらく蘇ったセイバンモロコシかシマスズメノヒエ(7月31日報告)と思われます。わずか1か月足らずで、こんなにも見事に成長したのかと、その繁殖力の強さに驚かされます。そういえば草取り直後に撮影した写真を見ると、上の葉っぱは刈られていますが、根と株はしっかり残っているようです。葉を刈られたことで、株は一層元気になって、今まで以上に繁茂して行くような気がします。
(草刈直後 2016.8.3) (2016.8.28)
河原には、明治以降侵入した帰化植物が繁茂して、在来の雑草がなかなか見つからないことを何度か報告してきました。このような草刈りの度に、繁殖力の強い帰化植物が、在来種を駆逐して縄張りを広めているような気もします。
果たして小径の端で踏みつけられても頑張っているカゼクサは、侵入してくる外来種に耐えられるでしょうか。カゼクサに「ガンバレ」と声をかけたくなります。
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