キバナコスモスはオオキンケイギクとは異なります
キバナコスモスは黄色い花を付けるコスモスです。キバナコスモスは園芸種ですので、野生ではあまり見かけません。公園や個人の家の庭などに植えられています。8月の初めころから咲いていたようですが、ようやく写真を撮ることができました。
キバナコスモスに似た花として、ハルシャギクを6月28日に報告しましたが、その中でオオキンケイギクも紹介しています。ここで改めて、7月に多摩川の河原で撮影したオオキンケイギクの写真を以下に掲載します。
このオオキンケイギクの花はキバナコスモスにそっくりなので、野生化したキバナコスモスだと思ってしまいました。ところが、オオキンケイギクは北アメリカ原産の外来種で、1880年代に鑑賞目的で日本に導入されましたが、繁殖力があまりにも強く、野生化して在来種に悪影響を与えることから、2006年に外来生物法によって「特定外来生物」として栽培・譲渡・販売・輸出入などが原則禁止されています。
オオキンケイギクとキバナコスモスとの相違点は、まず花の咲く時期がオオキンケイギクの方が早いこと、花の色がキバナコスモスの方がオレンジ色がかっていることなどがありますが、大きな違いは葉っぱの形です。キバナコスモスは、ピンクやシロのコスモスの葉ほど細かくはありませんが、沢山の深い切れ込みを持つ幅広い葉の形をしています。これに対してオオキンケイギクの葉は、切れ込みのないへら状の細長い形です。
オオキンケイギクは野生化してはいますが、庭に植えることはもとより、生きたまま移動させたり保管することが法律で禁止されていますので、これから見ることが少なくなるかもしれません。
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