花が咲き始めたスイバとギシギシの区別
3月21日にスイバが咲き始めたことを報告しました。それからすぐにギシギシも咲き始めました。昨年4月12日にギシギシの咲き始めはスイバより遅いと書きましたが、その差は極く僅かと考えられます。3月の終わりには多摩川の河原にはスイバとギシギシの花がたくさん見られました。スイバとギシギシの区別については今まで断片的に報告してきましたが、花の咲き始めの時期で、もう一度両者の違いについて、自分なりに整理してみました。
スイバの一番の特徴は葉が茎を抱き、葉の根元が矢じり状に尖っていることです。然しロゼット葉に近い根元の葉っぱは茎を抱いていません。それでも葉の基部は尖っています。基部がくるっと巻いていて、一見丸く見えることもありますが、伸ばせば先は尖っています。花の咲き始めは赤色を帯びるものが多いようですが、そうでないものもあります。また茎についても、赤い茎もありますがそうでないものもあります。スイバは雌雄異株で、受粉して果実ができた雌花には団扇状の「ひらひら」がつきます。
下の方の葉は茎を抱きませんが、基部は尖っています。
これに対してギシギシは、葉っぱが茎を抱いてはいません。また葉っぱは波打ってはいても、付け根は丸みを帯びています。花や茎には、あまり赤みはありません。花は茎を(輪状、あるいは螺旋状に)取り巻くようにつき、最初から「ひらひら」がついています。
前年の大きな枯れ木の下から青い茎を伸ばしてくるのは、たいていがギシギシです。
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スイバとギシギシについては1年後にも記述していますので参考にしてください。また、スイバの織り成す景色についても投稿しましたので、これも見ていただければ幸いです。
投稿: Sagan29 | 2021年4月28日 (水) 09時09分