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2021年4月

2021年4月30日 (金)

アカシアの森はなくなりましたが、近くのアカシアの林は花盛りです

北多摩一号水再生センターの水門のそばのアカシアの森は、一昨年(2019年)春は伐採計画から逃れ、白い花が見られました。しかし、ここもとうとう昨年きれいに伐採されて、見通しがよくなりました。

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それでも一部には刈り残しがあり、アカシアの若芽が伸びています。

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これでアカシアは全滅かと思いきや、近くにアカシアの林が残っていました。

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今、そのアカシアの林が花盛りです。これからは今までとは違った景観でアカシアを楽しむことが出来そうです。なお、ここで言うアカシアは全部ニセアカシアですが。

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2021年4月29日 (木)

グミの花の香りはもうしません

親水公園の東側には多くのグミの樹が植えられており、今の季節になるとたくさんの花を付け、そこらじゅうにその香りをまき散らしていました。これは4年前の2017年4月の写真です。

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ところが、2019年の台風でグミの林は洪水に削り取られ、無残な姿になり、その後の付近の伐採で残ったグミの樹はたった一本になってしまいました。以下は昨年2020年10月の写真です。残った樹には僅かの赤い実がついていました。

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そして4月になってしばらくぶりに行ってみると、あたりの藪もなくなって見通しがよくなっていました。

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残った1本の木が目立ちます。

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その樹には花が咲いていました。いつもはこの花の香りが一面に漂うのですが、今年は全く香りません。どうも花は萎みかかっているようです。時期が遅すぎたのかもしれません。

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伐採された藪の跡に入ってみると、菜の花の向こうに見えるグミの樹は寂しげに頭を垂れていました。

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2021年4月28日 (水)

トウダイグサが残っていました

トウダイグサは親水公園脇の傾斜地で2017年以降毎年同じ場所に花を咲かせるのを見届けてきました。最後に見たのは一昨年(2019年)でした。この時は4月後半に除草されてきれいになってしまいました。しかしすぐに芽を吹き返し、花を咲かせていました。その後台風の浸水を受けたりして、どうなっているか心配していました。昨年そこには行きませんでしたが、今年4月24日いつもの場所に行ってみると、おなじみの花を見つけられ、安心しました。トウダイグサはこの辺りでは、ここだけでしか見ることができません。

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2021年4月27日 (火)

スイバが織り成すジャワ更紗の景色です

毎年春になると、多摩川の河原や土手にはスイバやギシギシが芽を出し、群生します。これらについて最後に報告したのは2019年4月24日です。特にスイバは赤い花が織物のように一面を彩り、その様子を北原白秋は「土手のすかんぽジャワ更紗」と詠っています。更紗模様の美しい景色を想像していましたが、多摩川のあたりは毎年4月の終わりには一斉に除草されるので、美しい模様を作る前に刈り取られてしまいます。ところが今年は季節の進展が早かったのか、更には新型コロナの影響もあって除草が遅れているのか分かりませんが、4月24日に多摩川に行ってみたら、スイバが織り成す美しい風景に出くわし、思わず見とれてしまいました。緑の中に赤や白の穂が入り混じって、それも真っ赤ではなく、枯れた色合いがジャワ更紗を連想させる模様になっています。これがまさに北原白秋の見た風景だったのではないでしょうか。2017年4月にも同じ場所で撮影していますが、今年はもっときれいでした。

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2021年4月26日 (月)

クルミの花の季節になりました

多摩川を訪れるたびに花や実の成長を楽しみに眺めていた、いつものクルミの木は昨年(2020年)伐採されてしまいました。これは伐採される直前の昨年7月の姿です。

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今では切り株もすっかり古びてしまい、そこにヒコバエが生えてきています。

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しかし、多摩川にはクルミの木がたくさんあり、この切り株の近くにも2本のクルミの木が残っています。

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橋の近くの方の樹には、あの特徴的な雄花は見当たりませんが、雌花を付けており、実が膨らんでいました。

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橋から遠い方の樹には雄花が目立ちます。雄花だけかと思ったら、僅かに雌花もついています。

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クルミの雄花と雌花は、自家受粉を避けるために同時には咲かず、大体雄花の方が早いようなので、橋の近くの樹は、もう雄花の時機が終わってしまったのかもしれません。切られてしまったクルミの木は、雄花と雌花を同時に見ることができる貴重な木だったので、残念です。でも多摩川には、まだたくさんのクルミの木が残っていますので、これらが花を付け、実が成るのを楽しみにしています。

2021年4月25日 (日)

刈られた藪の後にセリバヒエンソウが咲いています

多摩川の河原で、今まで藪があって足を踏み入れることができなかったところに、紫色の小さな花が見えます。あまり見かけない花だったので調べてみたら、セリバヒエンソウだと分かりました。覚えにくい名前ですが、漢字で書けば「芹葉飛燕草」ですので、意味が分かります。つまり、葉っぱがセリの形で、花が燕が飛んでいる形だという事です。原産地は中国で、明治時代に渡来して、東京を中心に分布しているというようです。可憐で奥ゆかしい感じの花ですが、強い毒性を持つキンポウゲ科です。同じキンポウゲ科のヒエンソウは園芸種のデルフィニウムとして知られています。セリバヒエンソウも学名はDelphinium anthriscifoliumで、イルカ(Dolphin)に似ているところからつけられた名前だそうです。

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2021年4月24日 (土)

稲城大橋上流の藪はすっかり伐採され、クルミの木もなくなりました

しばらくブログを休んでいるうちに多摩川の景色がだいぶ変わってしまいました。昨年(2020年)、多摩川左岸の稲城大橋上流の広い範囲に及ぶ藪がきれいに伐採されてしまったのです。

この藪の伐採計画は2019年2月から始まり、4月には緊急河川敷道路周辺の木々が伐採されました。しかし、大きな藪の方は手つかずに残っていました。ところが、2019年9月9日の台風15号で河川敷は水に埋もれ、河原は大きく荒れてしまいました

その後しばらく多摩川には行きませんでしたが、新型コロナの流行も一段落した2020年7月に多摩川に行ってみると、新たな伐採計画の看板が出ていました。

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そして、大規模な伐採が始まっていました。以前、藪の中にはホームレスのブルーシートがちらちらと見えたのですが、これもなくなり、景色がすっかり変わってしまいました。

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その中で、いつも観察していたクルミの木が残っていたので安心していました。アカシアの林も未だ残っていました。

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しかし、10月に行ってみると、このクルミの木も切られてしまっていました。

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クルミの切り株はわかりませんでしたが、そのあたりからクルミの若葉が見えました。

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親水公園から稲城大橋の方を眺めた景色も全く変わってしまいました。一面に繁っていたグミもなくなってしまいました。

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2021年4月22日 (木)

ノヂシャは元気です

今年は多摩川土手のマツバウンランが衰退してしまったことを報告しました。ところがマツバウンランと一緒に咲いていたノヂシャの方は元気です。背が低いので草むらの中ではよく見えないのですが、道端には白い花をたくさん咲かせています。

どちらも帰化植物で、マツバウンランが初めて発見されたのは1941年だそうですが、ノヂシャは江戸時代とも、明治時代ともいわれますので、帰化してからだいぶ年月が経ちます。私が初めて見つけたのはどちらも一緒で、2017年の春です。それ以来この草はどんどん増えているように思われます。

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2021年4月21日 (水)

多摩川のマツバウンランはチガヤにかわっていました

このところしばらくブログへの投稿をしませんでしたが、3年前(2018年4月)のマツバウンランの記事にコメントをいただいたので、今年はどうなっているのかと気になり、カメラを担いで多摩川に出かけてみました。

マツバウンランは2017年4月から2019年4月まで3年間、稲城大橋の袂の同じ土手に群生しているのを見届けてきました。今年もまた同じ場所に行ってみましたが、マツバウンランは見当たりませんでした。そこは真っ白なチガヤの穂が支配していました。P210420_8_2990
以前土手の下からは、ひょろ長いマツバウンランが日を浴びている姿を見ることができました。

(以下の2枚の写真は2018年4月に撮影したものです)

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今年は、この辺りの土手にはずっとチガヤがはびこっており、ひょろ長く伸びているのはノビルだけでした。この後除草が行われなければ一面は銀色の穂で埋め尽くされそうな勢いです。

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そこから50mくらい離れたところにわずかにマツバウンランを見つけました。可憐な花を付けていましたが、かつての群生は見られず、ほんの数株に過ぎませんでした。以前の記事で「繁殖力が強い」と書きましたが、勢いがなくなってしまったようです。

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