スイバが織り成すジャワ更紗の景色です
毎年春になると、多摩川の河原や土手にはスイバやギシギシが芽を出し、群生します。これらについて最後に報告したのは2019年4月24日です。特にスイバは赤い花が織物のように一面を彩り、その様子を北原白秋は「土手のすかんぽジャワ更紗」と詠っています。更紗模様の美しい景色を想像していましたが、多摩川のあたりは毎年4月の終わりには一斉に除草されるので、美しい模様を作る前に刈り取られてしまいます。ところが今年は季節の進展が早かったのか、更には新型コロナの影響もあって除草が遅れているのか分かりませんが、4月24日に多摩川に行ってみたら、スイバが織り成す美しい風景に出くわし、思わず見とれてしまいました。緑の中に赤や白の穂が入り混じって、それも真っ赤ではなく、枯れた色合いがジャワ更紗を連想させる模様になっています。これがまさに北原白秋の見た風景だったのではないでしょうか。2017年4月にも同じ場所で撮影していますが、今年はもっときれいでした。
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