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ミヤコグサは親水公園と稲城大橋との中間あたりの土手に毎年黄色い花を咲かせていました。このBlogで報告しているのは2018年6月のみですが、私の散歩する範囲では、ミヤコグサを見つけられるのはここだけでした。その後足が痛くなり、更に新型コロナで外に出なくなったため、なかなか多摩川の土手を散歩できませんでした。また、あたりの藪や林が広範囲に伐採されたこともあり、その後どうなっているかと気になっていましたが、以前と同じように草葉の陰からちらちらとミヤコグサの花を見つけることができてほっとしました。名前もそうですが、何となく懐かしさを感じる花です。
チガヤは秋のススキのように、銀色に輝く穂であたりを埋め尽くしますが、通常は連休明けの一斉除草で刈り取られてしまいます。その意味でチガヤは除草と戦っていると言えます。今年は多摩川の草原は除草が済みましたが、土手はまだです。その土手は今チガヤで埋め尽くされています。
草原が除草される前は、スイバの更紗模様と張り合っていました。
土手になびくチガヤは銀色の帯です。
黒い穂のカゼクサも負けじと混じり、だんだら模様になっていました。
また、チガヤは秋には紅葉して「草もみじ」となります。そのとき多摩川の土手は赤い帯となります。
多摩川でのニワゼキショウは川原の石ころの間や草の陰など、いろいろなところで点々と咲いています。
2018年は親水公園で群生していましたが、今年の親水公園は草原の部分が4月末にきれいに除草されたので、ニワゼキショウは見当たりませんでした。もうしばらくすると生えてくるかもしれません。
武蔵野の森公園のプロムナードでも、草叢の陰から白や赤紫の小さな花が覗いていました。
その中で青いニワゼキショウを見つけました。群生するコメツブツメクサの間から青い花が顔を出していました。
青いニワゼキショウは自宅にもありましたが、それは園芸種かなとも思っっていました。野生の青いニワゼキショウを見たのは初めてです。自宅に帰って庭を見たら、4年後の今も地面にこぼれて花を咲かせていました。
武蔵野の森公園の南端、プロムナードの先にある小さな丘のふもとに大きな桜の樹があり、その下は日陰で、ややじめじめしています。写真ではタンポポの綿毛とハルジオンの花が入り混じって白く点々としていますが、そこには毎年ヘビイチゴとムラサキサギゴケを見ることができます。
似た花にトキワハゼがありますが、ムラサキサギゴケは花が大きく、匍匐茎を出して地面を這うのが特徴です。
タンポポはロゼッタの葉っぱから花茎を伸ばして頂上に花を付けます。この写真は花の後ろの総苞片が反り返っているので、明治以降に外国から持ち込まれた外来種(セイヨウタンポポ)です。
そのタンポポの茎をひょろ長く伸ばしたのがブタナです。
どちらもキク科ですが、タンポポはタンポポ属、ブタナはコウゾリナ属です。ブタナは昭和初期に日本に流入したそうですが、今は広い範囲で生育しています。花が終わればタンポポ同様綿毛を付けます。地べたに張り付いた感じのタンポポに比べて、背が高いので目立ちます。今までは多摩川の土手に生育するブタナを報告してきましたが、今年は武蔵野の森公園の飛行場脇のプロムナードに、コメツブツメクサの群生に混じって首を伸ばしている姿です。
毎年今の時期は黄色い小さな花が至るところに見られますが、今年は特にコメツブツメクサがものすごい勢いで群生しています。通常はこの時期多くの草原は一斉に除草が行われ、このようにひろがった姿は少なくなるのですが、今年は季節の進展が早いのか、それとも新型コロナの影響で除草が遅れているのかわかりませんが一面の群生が多く見られます。
なお、いつも気になるコメツブツメクサとコメツブウマゴヤシとの区別については、花が終わって種子ができると分かって来るようです。コメツブツメクサは花が終わると花弁が下に垂れ下がり、そのまま褐色に変化して実ができるのに対して、コメツブウマゴヤシは下を向かずに花柄の先に黒い実をつけるそうです。今回並びに、今までの報告を振り返ってみますと、枯れかかった花は皆下を向いているので、全部コメツブツメクサと思われます。
シャガは多摩川の河原や土手はもとより、日当たりの良い草原には生育しません。アヤメ(iris)科で中国原産の帰化植物ですが、「Iris Japonica」という学名がついています。「シャガ」の名は、檜扇(ヒオウギ)の漢名の[射干]を音読みしてつけられたそうです。三倍体の為種子が発生しないので、人為的に広がることになるので、あまり見られないようです。むしろ、園芸種として庭に植えられることも多いようです。同じ三倍体でもヤブカンゾウ、ノカンゾウ、ヒガンバナは多摩川の土手に多く見られますが、これも同じ中国から古くに渡来したそうです。
4月になると草叢には5弁の黄色の花がいくつか見られます。その中でヘビイチゴ、オヘビイチゴ、カタバミの花はよく似ています。しかも皆同じようなところに咲いているので、どれがどれやらわからなくなることがあります。しかし5月に入って実が成るようになるとようやく区別ができるようになります。
ヘビイチゴとカタバミはともに丸い3枚葉で、一緒に生えていることも多いのですが、赤い実を見つけるとヘビイチゴだと分かります。しかし、赤い実の中にカタバミの花が紛れていてヘビイチゴが咲いているのかな、と思わせることもあります。カタバミの実は苺とは全く異なり、種が弾けます。
オヘビイチゴも実を付けますが、赤くはならないようです。私はまだ実を確認してはいません。しかしオヘビイチゴは葉っぱの形が全く違い、深裂した長い葉っぱなので、それで見分けがつきます。
久し振りに多摩川でまたキジ(雉)を見つけました。最後にキジに出会ったのは2018年の6月でした。それ以来、遠くでキジの鳴き声を聞くことはありましたが、姿を見ることはありませんでした。
特に昨年はキジが住んでいると思われる一帯の樹や藪がきれいに伐採されてしまいました。そのため、そこに住んでいた鳥たちも居なくなったと思いました。今まで聞こえていた鶯の鳴き声が全く聞こえなくなったので、当然キジも居なくなったのだろうと思っていました。ところが、突然「ケーン、ケーン」という声がしました。しばらく待っているとまた聞こえました。
今まで中州になっていたところが今は岸と繋がっていて、林は伐られましたが、藪がいくつか残っています。そのあたりで鳴き声がするので、近づいてみました。すると一羽の雄が立ち止まっていて、時々羽を震わせて鳴いていました。多分その辺に巣があるのだと思います。未だキジが残っているのを知って安心しました。
初めて多摩川でキジを見たのは2016年7月で、そのときは雌でした。巣があるのならば、やがて雛も見られるかもしれないと、期待が膨らみます。
草原に黄色の花が散らばっています。今まであまり見かけませんでしたが、コマツヨイグサのようです。マツヨイグサと言うと、「背が高くてごつごつした茎の上に黄色い花を咲かせ、咲き始めは6月ごろから」というメマツヨイグサが一般的ですが、まだ春の終わりで地面に這うようにして黄色い花を咲かせているのはコマツヨイグサです。自宅の庭にもコマツヨイグサがありましたが、これは雑草扱いなので今年はまだ芽も見えません。
多摩川では背の低い草むらに茎を這わせてその上に黄色い花を咲かせています。コマツヨイグサはメマツヨイグサより咲き始めるのが早いようですが、いずれも10月頃まで咲き続けます。コマツヨイグサは、在来種と競合して生態系を崩すことから外来生物法により要注意外来種に指定されています。
また、北多摩一号水再生センターの橋の袂のいつもの所に僅かにヒルザキツキミソウも咲いていました。
カキネガラシも、ついつい見逃してしまう雑草です。枝が張っていて骨格だけの草花なので、草原の中に生えていても目立ちません。この前報告したのは2019年の5月ですが、この時初めて「カキネガラシ」という名前を知りました。枝が横に広がり、群生すると名前の通り生垣のように見える事からこの名がついたようです。「ヤブガラシ」からの連想で、垣根をも枯らしてしまうような勢いを感じましたが、「ガラシ」は同じアブラナ科のカラシナ(芥子菜)のことです。
クワの実を初めて報告したのは2017年4月29日です。このころ多摩川の河川敷には多くの樹が植えられていました。その中に大きなクワの樹も沢山あり、花や葉の形はいろいろありましたが、いずれも桑の実を付けて赤く熟しました。しかし2019年から2020年にかけて、あたりの樹々はきれいに伐採されてしまいました。2019年には親水公園の土手近くのクワの樹が間引かれ、枝も大きく剪定されましたが、それでもしっかり残っていました。次の写真は2019年4月のものです(左下に見えるのは切り株です)。
また、親水公園から稲城大橋までの間の藪や林の中にもクワの樹が残っており、5月になると実が熟しました。しかし、2020年にはこれらの藪や林はすっかり伐採され、クルミやグミの樹とともにクワの樹もほとんどなくなってしまいました。が、わずかに残ったクワの樹に実がつき始めました。
最初に掲げた2019年の写真に見える残ったクワの樹は、今はすっかり元気な姿を見せています。そしてここにもたくさんの実が成りました。
このほかに川の縁あたりにはまだ自然に生えたらしいクワの樹が残っており、ここにも実が成り始めています。
細長い葉を持つカヤツリグサ科はイネ目で、何十もの属に分かれ、何千種に及ぶようですが、主なものはカヤツリグサ属とスゲ属です。これらの植物はごく普通にみられるので、どれがどの種だという事は殆ど意識せずに見過ごしてしまいます。しかし実際には色々な種があるようです。
今回は、ある種が目に留まりました。調べてみたらスゲ属の「アオスゲ」という事でした。実際はもっと細かに分けられた名前があるのかもしれませんが、割と一般的な「アオスゲ」という事にしておきます。
麦のような穂ですが、カヤツリグサのように横には広がっていません。この花穂に特徴があり、雄性の根棒状の頂小穂と雌性の数個の側小穂に分かれます。つまり先っぽに一つの雄花があり、その周りにいくつかの雌花がついているという格好です。また匍匐茎を出さないので、株が独立しています。
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