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2021年6月

2021年6月21日 (月)

カラスノエンドウとクサフジの実は似ています

カラスノエンドウクサフジはともにマメ科ソラマメ属で、姿かたちはよく似ており、遠くから見ると分からないくらいです。今は実の時期ですが、実もよく似ています。

以下は5月12日に多摩川で撮影したもので、カラスノエンドウの実です。緑色の細長い実はその名の通りエンドウ豆に似ていますがやがて黒くなります。

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カラスノエンドウの実が弾けているかなと思って、多摩川に行ってみましたが、もう6月18日になってしまったので、カラスノエンドウはなく、見られたのはクサフジの実だけでした。クサフジはまだ花も残っていました。

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クサフジの実は、カラスノエンドウより太くて、ずんぐりとしています。実を持ち帰って殻を割ってみたら、黒くなった丸い種が入っていました。

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2021年6月19日 (土)

この木なんの木エノキの木

「武蔵野の森公園」には、その名を偲ばせるような大きな樹がいくつか残っています。その中に、日立のコマーシャル「この木なんの木」に出てくるような大木があります。日立のCMソングが登場したのは1973年で、作詞の伊藤アキラさんも作曲の小林亜星さんも今年の5月に他界してしまいました。曲はまだ現役で、使われている木はハワイ・オアフ島のモンキーポッドだそうです。

この公園の木は雄大だとは思いながら、ついつい見過ごしていたのですが、ふとこの歌を思い出して、幹に掲げられた名札を見ると「エノキ」と書かれていました。1本の太い幹から周辺に大きく枝を広げ、地面に覆いかぶさっています。改めて、エノキはこんな風に伸びるんだと思いました。

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葉は互生で、先は尾状に伸びてギザギザがあり、付け根付近から葉脈が3本に分かれることが特徴だそうです。葉っぱが虫食いなのですが、エノキは日本の国蝶オオムラサキを含むいくつかの蝶等、多くの昆虫の食草になっているようです。枝には青い実がついていました。

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公園の別のところにある大木もエノキでした。

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2021年6月17日 (木)

今花が咲いているのはクマノミズキで、ミズキは既に実が成っています

武蔵野の森公園には白い花が咲いている樹がいくつかあります。樹に付けられた名札を見ると「ミズキ」と「クマノミズキ」が並んで植えられていました。今花が咲いているのは「クマノミズキ」の方です。そして「ミズキ」の方は既に花が終わり、実が成っていました。

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その他にも単独で立っているクマノミズキが花盛りです。

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別の所のクマノミズキは、花が咲き終わり、実が成り始めています。

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2021年6月16日 (水)

マテバシイには雄花と雌花があり、2年越しでドングリになります

マテバシイはドングリの樹です。武蔵野の森公園のマテバシイは今花盛りです。

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これもクルミの樹と同様に雄花と雌花があります。雄花は穂状に伸びてクルミの花に似ていますが、クルミと違って上向きに伸びています。雌花はドングリの赤ちゃんのような形をして、茎に3つくらいずつ固まってへばりついています。

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これが実になるには1年半を要し、翌年の夏ごろから膨らみだしてその秋にドングリになるのだそうです。奥の方に去年の実が見えます。もうドングリの形をしています。

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2021年6月15日 (火)

梅雨入り前からハギの花が咲いています

ハギ(萩)は文字通り秋の花ですが、武蔵野の森公園南端の西町サッカー場付近のハギは夏から咲いています。2016年7月には、梅雨も明けない7月半ばに花が咲いていると報告しましたが、今年はなんと6月半ばなのに花盛りです。東京は昨日(6月14日)梅雨入りしましたが、それ以前の6月上旬から咲いています。まだセミの声も聞こえませんが、ここで肌に感じる風は何となく秋の気分です。この花は9月頃まで咲き続けるようです。

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2021年6月13日 (日)

オカトラノオはチガヤと似ているかもしれません

味の素スタジアム西競技場の隣にある「みどりの広場」でオカトラノオを見つけました。一連の春の除草が終わって、平坦な草原ではおなじみの花は見られなくなりましたが、ところどころにこんもりとした茂みを作って、オカトラノオの白い花が見られます。花穂の形が虎の尾に似ており、岡に育つことから「オカトラノオ」の名がつけられています。単に「トラノオ」と呼ばれる植物は、これとは全く別の観葉植物「サンスベリア」のことだそうです。

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オカトラノオを報告するのは初めてですが、2017年11月に報告したサラシナショウマに花穂の形が似ています。サラシナショウマはキンポウゲ科ですが、オカトラノオはサクラソウ科で、個々の花や葉っぱの形は全く違います。また、花の咲く時期も異なります。

群生して穂がなびく様子はチガヤを想わせます。近くの武蔵野の森公園では除草を逃れたチガヤが、膨らませた穂を風になびかせていました。

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