オオキンケイギクとハルシャギクはともに外来種で、キバナコスモスとは別物です
オオキンケイギクもハルシャギクも、ともに明治時代に北アメリカから渡来した帰化植物で、キク科ハルシャギク(コレオプシス)属です。もとは観賞用に植えられましたが、強い繁殖力で野生化しています。
オオキンケイギクは生態系、人の生命・身体、農林水産業へ被害を及ぼす外来種として外来生物法により「特定外来生物」に指定され「輸入・飼育、栽培、運搬・野外に放つこと」が禁止されています。「特定外来生物」のうち植物は現在19種類だそうです。オオキンケイギクは、多年草で繁殖力が強いので、大群落をつくり、在来生態系への影響が危惧されるという事です。他方ハルシャギクは1年草だという事もあるのか、特定外来生物には指定されていません。
オオキンケイギクは「特定外来生物」に指定されているためか、あまり多くは見かけません。多摩川の土手では、2018年には6月の終わりにも見かけましたが、今年は5月にチガヤに混じって咲いているのが見られました。まさに「チラホラと咲いている」といった状況でした。
これに対してハルシャギクは群生して、一面に花を咲かせています。2018年7月にも群生の様子を報告しましたが、今年は別の場所、親水公園などでも群生しています。
また、石だらけの川原や石垣の間などからも芽を出して花を咲かせています。
ハルシャギクは中央が紫褐色で、その部分の形には様々なものがあります。
なお、これらは秋に咲くキバナコスモスとは別物です。キバナコスモスはキク科コスモス属で大正時代に輸入されたそうですが、今の時期はまだ花は見られません。下のキバナコスモスの写真は2019年12月に撮影したものです。
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