台風は河川敷に大きな爪痕を残しています
10月12日の夜に来襲した台風12号は多摩川流域にも大きな被害をもたらしました。ここ多摩川左岸29km付近は、堤防から水は溢れませんでしたが、河川敷は水浸しで濁流が押し寄せたよう です。約1か月後に行ってみたところ、住宅地は無事でしたが、河川敷には大きな爪痕が見られました。
この辺には消波ブロックが埋められ、今年の春も川底を掘り下げて護岸工事をやったばかりでしたが、流木が絡みついたブロックが押し上げられているのを見ると、濁流のものすごさが感じられます。
堤防に沿って造られた緊急用河川敷道路は、敷き詰められた砂や砂利がえぐり取られ、大きな石ころがむき出しになっていました。
稲城大橋付近のアカシアの林は、流れて来た流木やごみで一杯でした。
橋の下を通る緊急用河川敷道路は、細かい砂で埋まっていました。
親水公園も水浸しになり、周りを覆っていたグミ等の樹々は倒れたり流されたりして見通しがよくなり、池の境界も分からなくなっています。
水路に掛けられた石橋もごみに埋まっています。
中州には木が茂っていましたが、皆倒れており、陸続きになってしまいました。
ここは以前紹介したカゼクサの小径ですが、砂だらけです。
そして、その先は堤防が壊れていて、立ち入り禁止になっています。多摩川の堤防は2段になっていて、流れに沿った1段目の堤防は決壊して崩れていますが
上にある堤防を水が越えることはありませんでした。然し土手のかなり上の方にごみの跡があります。そのごみの線あたりに赤くペンキが塗られていますので、この辺まで水位が上がったという事でしょうか?
台風が過ぎてもう2か月近く経ちますが、河川敷の爪痕は生々しく残ったままです。
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